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Cover Project Vol.14『Everyday People』


カバー企画第14弾!
『Everyday People』- Sly & the Family Stone

今回のチャレンジ企画はドロドロ路線から脱却し、明るく前向きな楽曲のカバーへの挑戦となりました。
Sly & the Family Stoneの『Everyday People』という曲。簡単にまとめてしまうなら、「みんなちがって、みんないい」(by 金子みすゞ)といった感じの詞なのですが……

少々奥が深い。

この歌詞における「ちがって」は、単に個性の違いだけじゃなく、それに対する嫌悪の感情の存在も前提にしています。
たとえば、
「can’t / won’t accept(受け入れられない、受け入れようとしない)」
「doesn’t like(気に入らない)」
「you love me, you hate me(僕のことを愛していようが、憎んでいようが)」
といった言葉が次々と差し込まれるのです。

単に互いが互いを思いやる優しい世界を描くのではなく、どうしたって誰かが気に食わないというヤツもいるし、自分のことを憎み嫌っている人もいるかもしれない。
そこを乗り越えてお互いを受け入れていかなければならない。
容姿や社会的立場が違う存在を、そうした感情ゆえにラベリングして排斥するようであってはいけない。

そう、多様性って甘いだけのものじゃないんですよね。
人間だから色々な感情がある。その暗い部分を認めつつ、それでも自分とは違った存在と共に生きていこうとする意志こそが大事。社会の断絶や炎上がそこかしこで見られる現代にグサリと刺さる詞のような気がします。

さて、肝心の演奏ですが……

多様性は大事!痛々しくても受け入れて〜

曲自体は非情にシンプル。全体を通してほぼワンコード。
この曲は色々なアレンジでカバーされているのですが、単純であるがゆえに演奏者がやりたい放題できるというのが理由の一つかもしれません。

で、manulのアレンジでは今回kazoo(カズー)という楽器を導入してみました。
口に咥えて息を吹き込むことで楽器の内部に貼られた膜を振動させ、「ブーッ」という音を出す小道具なのですが、これを原曲の管楽器パートに当ててみようと。
別に、シンセでやればいいじゃんと思うかもしれませんが、まさにその通り!単なるネタ以上の意味はありません。

まあ、聞いてみてください。

▼ 『Everyday People』カバー ダイジェスト版

痛々しい……

いつも通り安定のボーカルに楽器隊の演奏なのですが、kazooだけが浮いてますね。
楽器の構造上、歌うのと同じ感じで音程を表現しなければならないのですが、ちと音域が高すぎました。

ま、こういった痛々しい失敗をも楽しもうというのが二週間チャレンジ企画の趣旨!(だったことにしよう)
集団の中にはちょっと浮いた存在がいるかもしれないけど、それも許容するということが多様性を受け入れるということなのだ、という点で今回の選曲にピッタリじゃありませんか!

……と、自己弁護をかまして締め括っておきたいと思います。

なお、動画のフルバージョンはYouTubeのmanul公式チャンネルでご視聴いただけます。
各メンバーの苦闘の果てをご覧いただければ幸いです。

今回の企画に加え、気が向いたらライブ映像なども随時アップしていきますので、面白いと思ったらぜひチャンネル登録お願いします!

▼ manulチャンネル


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