manul official website

Cover Project Vol.10『Sheena Is a Punk Rocker』


カバー企画第10弾!
『Sheena Is a Punk Rocker』- RAMONES

カバー企画第10弾はパンク好きギタリスト石川の選曲によるRAMONESの『Sheena Is a Punk Rocker』という曲。ちなみに他のメンバーはパンクにほとんど触れてこなかった面々。さて、どうなるでしょう?

パンクが簡単?そんなことはない

今回の選曲の背景には、最近暫く挑戦的な企画が続いていたことがありました。
「二週間チャレンジ」とはいうものの、それぞれが仕事を抱えている中で実際に練習に費やせる時間など当然丸々二週間あるはずもなく。その中でコード取ったり、構成を覚えたり、アレンジの難所を克服しようとしたり・・・・・・

まあ早い話、そこそこ大変なのです。

で、ちょっと息抜きも必要だよねということで出てきたのがラモーンズ(あえてカタカナで書く!)。一般にパンクというのはコード進行も簡単で技術的にも難しいことはやっていない、勢い重視の音楽だって印象がありますね。実際、パンク隆盛以前に洗練や技巧の追求が進んでしまっていたロックへのアンチテーゼとして生まれたジャンルのようなので、当然といえば当然なのでしょう。
確かに、曲そのものは単純で凝ったことはやってない。ただ、ひとつ問題があって・・・・・・

速い。疲れる。

単純に8ビートの伴奏なのですが、BPMが速いので感覚的には16分音符をずっと弾き続けるのと変わらない。それを原則ダウンピッキングで弾いているわけです。
よく使われるオルタネートピッキングではピックの上げ下ろしで1音ずつ弾くところ、ダウンしか使わないとなると、単純に手首の動く速さを2倍にしなけりゃなりません。これは慣れてないと相当しんどい。

てか、無理でした。はい、諦めました!

一応は練習してみたものの、普段こうした奏法はやってないので、単純に筋肉がついて来ない。曲の途中で「あ〜、だめだ〜」ってなってしまう。

そんなわけで、弦楽器隊は普通にオルタネートや指弾き使って演奏しております。

▼ 『Sheena Is a Punk Rocker』カバー ダイジェスト版

で、やってるときにはあまり気にならなかったのですが、後で演奏を振り返って聞いてみるといかにもポップでゆる〜い仕上がりなのですね。
この曲自体が全然荒くれたテーマじゃないのと、カバー自体も本家のラモーンズじゃなく「少年ナイフ」という日本のガールズバンドの演奏を元にしていたことで、自然とそんなノリになってしまったとも言えますが、当たり前ながら疾走感というのは意識して出していかないと生まれないものなんだなあと。
その意味でもオルタネートに逃げないダウンピッキングは大事だったのです。

ただ、やっぱりこの奏法は本家にとってもキツイようで。
ライブ動画なんかを見ると所々で音価を長くしてピッキングを省いてみたり、オルタネート入れてみたり。バンドの晩年にはむしろBPMをさらに引き上げて爆速にしつつ、伴奏は4ビートにしてむしろ楽にしてみたりと。
それを考えると、我々の演奏よりももう少し速いテンポながらダウンピッキングのみで弾き通していた(しかも所々歌を入れながら)少年ナイフのベーシストはとんでもないなあと思った次第。

こういう音楽やるならフィジカルって大事ですね。筋力と、それを効率よく使う技術と。

なお、動画のフルバージョンはYouTubeのmanul公式チャンネルでご視聴いただけます。
各メンバーの苦闘の果てをご覧いただければ幸いです。

今回の企画に加え、気が向いたらライブ映像なども随時アップしていきますので、面白いと思ったらぜひチャンネル登録お願いします!

▼ manulチャンネル


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA