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Cover Project Vol.6『地球ネコ』


カバー企画第6弾!
『地球ネコ』- 今井ゆうぞう・はいだしょうこ

カバー企画第6弾はギタリスト石川の選曲による『地球ネコ』。
かの有名なNHK教育(当時)の子ども番組「おかあさんといっしょ」で歌のおにいさん・おねえさんこと今井ゆうぞうさん、はいだしょうこさんが歌っていた楽曲です。

これは、なかなかに壮絶ですよ!

子どもたちへの強烈なメッセージ

本作品は熱烈なファンを持つ平沢進氏の作詞・作曲。
我々の生活を安らかに保つ地球のシステムを大きな「地球ネコ」の姿に仮託し、人類のエゴと争いによってそれがまさに失われようとしている現実に鋭い眼差しを向けた詞。
自然や他者への無関心の上に成り立つ平穏さと快適さとに慣れた大人には見えない「地球ネコ」の姿を見つけ、「ママ!」と叫ぶ子どもの言葉から始まる歌は初めて聴く耳に大きな衝撃を与えます。

さりとて、そこに描かれているのは単なる批判だけではありません。
歌は「地球ネコを探しに行くよ」という子どもの言葉で締め括られます。
ここには、平沢さんなりの「まだ世界への関心を失っていない次世代への期待」が込められているのではないかと考えさせられました。

そんな、深い詞を歌うのが「歌のおにいさん・おねえさん」。
いわゆる「子どものご機嫌取り」とは一線を画すハードな詞を反映するかのように、ボーカルもまたゆうぞうおにいさんの力強い歌唱、しょうこおねえさんのオペラティックな絶唱に彩られ、聴く者の脳髄に突き刺さるかのよう。

いやあ、本当に「名曲」という紋切り型の言葉では形容し得ない、表現者の真髄を見るような傑作だと感じます。

そんな『地球ネコ』のカバー。
今回はツインボーカルということで、私三吉もベースを弾きながら歌うことに。
また、電子音ばかりの原曲がどのようなバンドアレンジで再現されたのかも聞き所です。

▼ 『地球ネコ』カバー ダイジェスト版

さて、アレンジはまあこんなもんでしょう。
やっぱり難しかったのが歌。
オクターブユニゾンはちょっとでも2人で音程がずれていると目立つのですが、その点でやり切れなかった感がとても強いです。
ボーカリストと普段あまり歌わない一般人との実力差がモロに出ると言いますか、こういうのやるなら歌の練習がもっと必要だったなあと。

逆に言えば、ボーカリストというのが普段から発声や音程に関するトレーニングをいかに積んでいるのか、そうじゃない人との歌唱力の差を通じてはっきりと分かる面白い動画だと思います。

個人的にはある種公開処刑を食らっている感があるのでこう言うのもやや躊躇されるのですが・・・

ぜひ、ご一聴ください。

なお、動画のフルバージョンはYouTubeのmanul公式チャンネルでご視聴いただけます。
各メンバーの苦闘の果てをご覧いただければ幸いです。

今回の企画に加え、気が向いたらライブ映像なども随時アップしていきますので、面白いと思ったらぜひチャンネル登録お願いします!

▼ manulチャンネル


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